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Sunday, August 29, 2021

極めて高い大気汚染リスクに晒される10億人の子どもたち| - @DIME

10億人の子どもたちが非常に高いレベルの大気汚染のリスクにさらされている

気候変動は非常に不公平なものだ。

子どもに地球温暖化の責任はないにもかかわらず、最も犠牲を払うのは子どもたち。最も責任のない国の子どもたちが最も苦しむことになる。

ユニセフ(国連児童基金)の報告書によると、中央アフリカ共和国、チャド、ナイジェリア、ギニア、ギニアビサウに住む若者たちは、気候変動の影響を最も強く受けており、彼らの健康、教育、保護が脅かされ、命に関わる病気の危険にさらされている。

子どもの気候危機指数(CCRI)では、以下のことが明らかに。

・2億4,000万人の子どもたちが、沿岸洪水リスクにさらされている

・3億3,000万人の子どもたちが、河川の洪水リスクにさらされている

・4億人の子どもたちが、サイクロンのリスクにさらされている

・6億人の子どもたちが、ベクター媒介性疾患のリスクにさらされている

・8億1,500万人の子どもたちが、鉛汚染のリスクにさらされている

・8億2,000万人の子どもたちが、熱波のリスクにさらされている

・9億2,000万人の子どもたちが、水不足のリスクにさらされている

・10億人の子どもたちが非常に高いレベルの大気汚染のリスクにさらされている


サイクロンの被害を受け、食料の配給を待つ子どもたち。(モザンビーク、2021年1月撮影) © UNICEF_UN0407011_Franco

世界中のほぼすべての子どもが、これらの気候・環境危機のうち少なくとも1つに直面しており、データによると、最も悪影響を受けている国々は、開発の進捗を損ない、子どもの貧困を深める恐れのある複数のショックに同時に直面していることが明らかになっている。

推定8億5千万人の子どもたち(世界の子どもの3人に1人)が、こうした気候・環境ショックのうち、少なくとも4つが重なる地域に住んでいる。

3億3,000万人もの子どもたち(世界の子どもの7人に1人)が、少なくとも5つの大きなショックの影響を受けた地域で暮らしている。

報告書では、温室効果ガスが排出される場所と、気候変動による影響を最も大きく受けている子どもたちがいる場所は、関係ないことが明らかに。極めてリスクが高い33カ国の合計排出量は、世界のCO2排出量のわずか9%にすぎない。

逆に、排出量が最も多い10カ国の合計排出量は、世界の排出量の約70%を占めている。これらの国のうち、この指標で「極めてリスクが高い」とされているのは、1カ国のみだ。


サイクロンの被害を受けた教室に立つ男の子。(フィジー、2021年1月撮影) © UNICEF_UN0396377_Stephen_Infinity Images

温室効果ガスの排出量を減らすために緊急に行動を起こさなければ、最も苦しみ続けるのは子どもたちだ。おとなに比べて、子どもたちは体の単位重量あたりに必要な食料や水が多く、異常気象を生き抜くことがより難しく、有害化学物質や気温の変化、病気などの影響を受けやすいのだ。


道端でトウモロコシや果物を売る女性。アフリカで4番目に大きいトゥルカナ湖が干上がりつつあり、30万人以上の人々の生活が危機に瀕している。(ケニア、2020年8月撮影) © UNICEF_UNI361786_Sobecki VII Photo

報告書の序文を執筆し、今回の発表にも参加しているフライデー・フォー・フューチャーのファルザナ・ファルク・ジューム(バングラデシュ)、エリック・ジュグナ(ケニア)、アドリアナ・カルデロン(メキシコ)、グレタ・トゥーンベリ(スウェーデン)は、「若い気候活動家たちの動きは今後も活発になり、成長し続け、正義のために戦い続けるでしょう」と述べた。

「私たちは、自分たちの置かれている状況を認識し、気候変動を危機としてとらえ、今の子どもたちが住みやすい地球を確実に受け継いでいくために、すぐにでも行動しなければなりません」

ユニセフは、政府、産業界、その他関係者たちに以下のことを呼びかけている。

・子どもたちのための必要不可欠なサービスにおいて、気候変動への適応力と回復力への投資を増やすこと。すでに起こっている気候変動の悪影響から子どもたちや地域社会、最も弱い立場にある人々を守るためには、水、衛生設備、保健、教育などの重要なサービスを適応させる必要がある。

・温室効果ガスの排出量を減らすこと。気候危機の最悪の影響を回避するためには、包括的かつ緊急の行動が必要。各国は、温暖化を1.5℃以下に抑えるために、2030年までに少なくとも45%(2010年比)の排出量を削減しなければならない。

・子どもたちが気候変動に適応し、その影響に備えるために不可欠な、気候に関する教育と環境スキル(グリーンスキル)を提供すること。子どもたちや若者は、気候危機や水の不安定さがもたらす悲惨な結果に直面することになりますが、彼らには最も責任がありません。私たちには、すべての若者と未来の世代に対する義務があります。

・第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)を含む、すべての国や地域の、また国際的な気候変動会議における交渉と決定に若者を加えること。気候変動に関するすべての意思決定に、子どもと若者が参加しなければならない。

・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックからの復興が、確実に環境に優しく、低炭素で、インクルーシブなものにすること。気候危機にしっかり対応するための未来の世代の能力が損なわれないようにする必要がある。

構成/ino.

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