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Tuesday, April 27, 2021

黒人女性の流産リスク、白人より「40%以上」高い=英医学誌 - BBCニュース

チューリップ・マジュムダール、国際保健衛生担当編集委員

Doreen Thompson-Addo

英医学誌ランセットは26日、黒人女性は白人女性に比べて流産のリスクが著しく高いとの研究結果を掲載した。

この研究では7カ国の妊娠データ約460万件を分析した。その結果、黒人の場合は流産のリスクが43%高くなることが示された。

イギリスでは現在、3回連続して流産した場合に専門クリニックを紹介されることが一般的だ。だが研究チームは、初めて流産を経験した人もサポートを受けるよう呼びかけている。

イギリスを含むほとんどの国では流産に関する統計は取っていない。

しかし研究者たちは次のように推定している。

  • 妊婦の15%が流産を経験
  • 女性の1%が反復流産(不育症、妊娠はするが流産・死産を繰り返し生児を得られない状態)を経験

一部の推定では流産率はもっと高いが、これは各国の流産の定義の違いが影響している。

また、流産を経験した女性は人種に関わらず、血栓や心臓病、うつ病などの長期的な健康問題に陥りやすいことが分かった。

「また頑張って」とだけ

ドリーン・トンプソンアッドさんと夫のレジーさんは7回の流産を経験した。

「最初に妊娠したときはすごく興奮しました」とトンプソンアッドさんは述べた。

「友達や家族に妊娠を伝えて、赤ちゃんの名前を考えたりベビーシャワーの計画を立てたりしていました」

しかし、妊娠検査薬で陽性反応が出てから2カ月たたないうちに出血があり、流産したという。

「流産はよくあることだと聞くけど、まさか自分の身に起こるとは思いもしませんでした」

Doreen Thompson-Addo with her daughter Arielle

2017年に娘アリエルちゃんを出産したトンプソンアッドさんは、1回目の流産の後には「また頑張ってみて」としか言われなかったと振り返る。

3回目の流産の後、英国民保健サービス(NHS)の反復流産専門クリニックを紹介されたが、何度も流産した原因は分からなかった。

黒人女性に高いリスク

流産に関する調査のほとんどは、統計を取っているスウェーデンやフィンランド、デンマークで行われたが、アメリカやイギリス、カナダ、ノルウェーのデータも用いられた。

「黒人女性は妊娠中に死亡するリスクが高いことがわかっている」と、今回の研究に携わった、英ウォーリック大学の流産研究センター副所長のシボーン・クエンビー教授は述べた。

「それに流産リスクが高いことも分かり、非常にショックを受けた」

黒人は2型糖尿病や心臓病になるリスクが高く、どちらも流産のリスクを高めることが分かっている。

しかし、クエンビー教授によると、子宮筋腫や自己免疫疾患などの他の健康問題が、流産リスクが著しく高い理由を明らかにするのに役立つかもしれないとして科学者たちは調べているという。

生活様式の変化

流産した人の約75%はその後、健康な状態で妊娠するとされる。そのため、詳しい検査をしないまま、もう1度頑張ってみるよう言われることが多い。

しかし、反復流産専門クリニックを運営するクエンビー教授は、「流産を防ぐためにできることがある」と話す。「絶望的な状態ではないので」。

流産には生活様式の変化が関係している可能性がある。紹介を受けてクエンビー氏のクリニックを訪れた人の約30%は喫煙していたり、糖尿病や肥満、高血圧などを抱えていたりした。

「つまり、医療機関が、次の妊娠に備えて健康状態を改善する機会を3度逃していることを意味する」

クエンビー氏は以下の「段階的な対応」が必要だとしている。

  • 1回目の流産の後にターゲットを絞ったアドバイスを行う
  • 2回目の流産の後に追加検査を行う
  • 3回目の流産の後にさらに調査する

ランセットはこの研究に付随する論説で、「あまりにも長い間、流産は過小評価され、しばしば見過ごされてきた」としている。

「医学の進歩が欠落しているのは衝撃的だ」

「それどころか、こういう状態が広く受け入れられている」

「女性に『もう一度やり直せばいい』と言う時代は終わった」

「ぼろぼろになった」

この研究では、流産した女性は自殺やうつ病、不安などのリスクが大幅に高まることも示唆されており、パートナーへの影響についてもさらなる調査が必要だとしている。

8回の流産を経験した後に双子を妊娠したシャーロットさんは、その双子も流産した。

「私は精神的にぼろぼろでした」

「夫は私を支えようとしてくれました」

「私はただ、泣き叫んでいました」と、シャーロットさんは当時を振り返った。

「もうこれ以上生きていたくなかった」

心的外傷後ストレス障害

シャーロットさんには最初、チラシが渡されただけだった。

自ら命を絶つことを口にし始めると、ようやく追加のサポートが提供されたという。最終的には心的外傷後ストレス障害の治療を受けることとなった。

シャーロットさんは昨年、元気な男の子を出産し、今では自分の経験をありのまま話せるようになった。

「息子を授かったことは大きな喜びです」

「そして、それがいかに幸運なことであるか理解しています」

「誰しもが子供を授かれるわけではないのですから」

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