拡大する下りホームを貫くクスノキの大木=2021年4月20日午後、大阪府寝屋川市の京阪本線萱島駅、小川智撮影
駅のホームと屋根を突き破り、空へ伸びる巨大なクスノキ。伐採の危機から救ったのは、それ以上に突き抜けた地域の熱意だった。
大阪と京都を結ぶ京阪本線の萱島(かやしま)駅(大阪府寝屋川市)には、ホームと屋根を貫く巨大なクスノキがある。樹齢は約700年と言われ、高さは約20メートル。屋根を覆うようにこんもりと葉を茂らせ、行き交う人たちを見守っている。
なぜこんな形になったのか。きっかけは1972年に京阪電鉄(大阪市)が始めた線路を高架化・複々線化する工事だった。高度経済成長期に急増した乗客に対応するためのもので、それに伴い京阪は駅に隣接する萱島神社の土地を買収。境内のクスノキは切り倒すことにした。
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だが、地元住民は「ご神木を…
鎮守の大木 黄色い線の内側で 屋根より高い地元の志 - 朝日新聞デジタル
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