【NQNニューヨーク=張間正義】29日の米株式市場でダウ工業株30種平均は6日続伸している。15時現在は前日比104ドル78セント高の3万6502ドル99セントと、11月8日に付けた過去最高値(3万6432ドル22セント)を上回っている。新型コロナウイルスの感染拡大による米景気への悪影響は限られるとの見方から、消費関連株などへの買いが続いている。ただ、前日までの5日続伸で1400ドル超上げており、目先の利益を確定する目的の売りも出て、上げ幅は限られている。
米国では新型コロナの変異型「オミクロン型」の感染拡大で、1日あたりの感染者数が足元で過去最多となっている。英国やフランスでも急増している。一方、重症化リスクは低いとの認識が広がり、株式市場では「米経済成長に大きく影響するものではなく、パンデミック(世界的流行)の終息を早める」との見方も出ている。
スポーツ用品のナイキやドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス、ホームセンターのホーム・デポなど消費関連株が高い。建機のキャタピラーや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)など景気敏感株の一角も買われている。一方、航空機のボーイングや石油のシェブロンは下げている。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に続落し、前日比11.847ポイント安の1万5769.877で推移している。電気自動車のテスラと交流サイトのメタプラットフォームズ(旧フェイスブック)が安い。
米国株15時、ダウ続伸 消費関連株が高い ナスダックは小幅続落 - 日本経済新聞
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