東京新聞は11月、新型コロナウイルス対策の現場となる保健所を所管する東京都の23区と多摩地域の2市の25自治体に、ワクチン接種や感染者の健康観察など10項目についてアンケート調査を行った。町田市の回答は-。
1 ワクチン接種を巡って、初期段階でなかなか予約がとれないなどの混乱が各地で起きました。混乱回避や高齢者がスムーズに接種できるためなど、どのような工夫をしましたか。
【回答】
町田市では、予約受付を開始した5月17日以降、一度も中断することなく常に市民からの予約を受付しています。
インターネットやスマホでの予約が困難な方をサポートするために、市内11カ所に設置している高齢者支援センターや医療と介護の連携支援センターなどでオンライン予約のサポートを行いました。
また、接種を加速化させるため、野津田公園の町田GIONスタジアムでの大規模接種会場等複数の集団接種会場を設置し、ワクチン接種を希望するすべての市民がスムーズに接種できる体制を確保しました。
2 感染拡大期には自宅療養者が急増しました。自宅療養者のケア、生活支援について、どのような取り組みをしましたか。
【回答】
症状の重い方や重症化リスクの高い方へ、パルスオキシメータ―を配布しました。また、毎日職員が電話で健康状態し、必要に応じて医療機関の受診勧奨や入院調整を行いました。希望者には東京都が実施している配食サービスを手配しました。
3 感染拡大期には、入院の必要があってもすぐに出来ない感染者の存在が全国で問題化しました。病床確保のために、あるいは、必要な人が迅速に入院できるようにするために、どのような工夫をしましたか。
【回答】
発生届受理後、当日には患者の安否確認や患者の健康観察を行う中で、重症化リスクの判断をし優先順位をつけて、リスクの高い人から体調確認をすることで、早めに患者の状態を把握し、体調不良者の入院調整を早めにするようにしました。
4 新型コロナウイルスに関しては、予防策にとどまらず、居住地での感染状況、クラスターの発生状況などの情報が求められました。一方で感染者に対する差別などの問題もあり、情報公開についても難しい面があったと思います。そうした中、どのような形で住民に対する情報発信をしましたか。
【回答】
情報公開に関する基準を設け、基準に基づいて町田市ホームページ等を利用し、情報発信を行いました。
(町田市ホームページから「町田市における新型コロナウイルス感染者発生に関する公表の基本的な考え方」を検索願います。)
5 この一年間のコロナ対策で、最も難しい対応を迫られたことを教えてください。
【回答】
現在、人員体制及び医療提供体制等について振り返りを行っており、順位付けはいたしかねます。
6 これまでの教訓を踏まえた第6波への備えを教えてください。
【回答】
現在、人員体制及び医療提供体制等について振り返りを行っております。
7 上記以外で、こんな工夫、取り組みをしたという点があれば教えてください。
【回答】
町田市保健所としては、新型コロナウイルスに感染した市民の方が安心して自宅療養ができるよう、町田市一時療養ステーション(いわゆる酸素ステーション)を設置しました。また、町田市医師会の対応チームと訪問看護ステーションとの協力による在宅での治療と看護を行う取り組みにより、自宅療養者を支援する体制を構築しました。なお、町田市一時療養ステーションについては、感染者が減少傾向にあったことから、9月30日をもって閉鎖しております。
8 全年代についてワクチンの1回目接種率が70%に達した日、2回目接種率が60%に達した日を教えてください。
【回答】
1回目接種率が70%に達した日:2021年9月20日
2回目接種率が60%に達した日:2021年9月27日
9 1日あたりの感染者数が最多となったのはいつ、何人だったか教えてください。
【回答】
8月4日 167人
10 1日あたりの自宅療養者数が最多になったのはいつ、何人だったか教えてください。(正確な日付、人数が不明な場合は「9月中旬頃、約250人」のような回答でも構いません)
【回答】
8月下旬頃、約1,000人
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