ガジェットの国際的な価格比較を公開しているNukeniは、10月7日にiPhoneの過去3年の価格推移と、iPhone 12〜14シリーズの値上げ率の国別調査について発表した。
本調査ではiPhone 12、iPhone 13、iPhone 14シリーズの3世代共通で存在するモデルを対象とし、各モデルの最小ストレージ同士の価格の推移を調査した。価格推移はAppleがオンラインで直販を行っている37カ国で、各国のAppleのWebサイトで取得した価格をもとにしている。
調査対象モデルとグループは以下の通り。必ずしも同一ストレージ容量同士の比較ではない。
- グループ1:iPhone 12(64GB)、iPhone 13(128GB)、iPhone 14(128GB)
- グループ2:iPhone 12 Pro(128GB)、iPhone 13 Pro(128GB)、iPhone 14 Pro(128GB)
- グループ3:iPhone 12 Pro Max(128GB)、iPhone 13 Pro Max(128GB)、iPhone 14 Pro Max(128GB)
世界37カ国中最も値上げ率が高かったのはトルコで、値上げ率は158.8〜181.8%に。iPhone 12シリーズからiPhone 14シリーズのトルコの値上げ額を日本円で換算すると、約8〜10万円の値上がりとなる。
3番目に値上げ率が高かったのは日本で、値上げ率は26.9〜27.5%となりアジアで最も高い。値上げ額で見ていくとiPhone 12からiPhone 14はプラス2万5420円。iPhone 12 ProからiPhone 14 Proはプラス3万2320円。iPhone 12 Pro MaxからiPhone 14 Pro Maxはプラス3万5220円の値上げとなった。
過去3年で価格が上昇した多くの国で、Phone 12シリーズからiPhone 13シリーズでは小幅の値上げ、もしくは価格の変動がなかったのに対し、iPhone 13シリーズからiPhone 14シリーズでは大幅な値上げが行われている。3年間を通して価格に変化がなかったのはアメリカとシンガポールの2カ国のみ。
相対的に見ると世界で1、2位の安さとなる日本のiPhoneだが、値上げ率で見るとアジアワースト1、世界では3番目に高い。また、トルコは毎年ブラジルと「iPhoneが最も高い国」の地位を争っているが、長年続く通貨安と各種税負担の大きさが主な要因となっている。同社ではiPhone 14シリーズでの大幅な値上げについて、Appleがトルコをビジネス上のリスクが高い国として警戒を強めた結果の価格設定だと推測している。
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