タイヤの価格はさまざまですが、安いタイヤと高いタイヤは何がちがうのでしょうか。また、それぞれに適したクルマはどれなのでしょうか。
価格の違いは一体どこに? 差がない部分も存在!?
クルマにとってタイヤは非常に重要なパーツのひとつで、タイヤ1本あたりハガキ1枚ほどの接地面でクルマを支えています。
そんな重要なタイヤは走行するたびにすり減っていく消耗品で、ずっと使い続けることはできません。
溝が減ったり、劣化したり、パンクしてしまうこともあり、そういった場合は交換が必要になりますが、価格が安いタイヤもあれば高いものもあり、どれを選んだら良いのか迷うことがあるでしょう。
安いタイヤと高いタイヤは何が違うのでしょうか。
一般的に、タイヤの価格の違いによって、性能が変わってきます。
ひとつめは「静粛性・快適性」のちがいです。
運転時に感じるノイズは、「パターンノイズ」と「ロードノイズ」の2種類あるとされています。
パターンノイズは、トレッドパタ-ンの溝のなかの空気が走行中に圧縮されて、タイヤの回転により排出されるときに発生する音で、走行時に一定のリズムで聞こえるものです。
一方のロードノイズは、荒れた道路を走るときにタイヤから車体に伝わって車内に響く振動音です。
これらのノイズが大きくなると、走行中の車内で同乗者の声が聞き取りにくかったり、音楽が聞こえなかったりということにつながるのですが、その点、高いタイヤは快適性を重視しており、素材に吸音材を使用するなどノイズが発生しにくくなっています。
さらに、雨天時などで路面が濡れた状態でも、タイヤがきちんと路面をとらえブレなく走ることができる「ウェット性能」も異なり、高いタイヤほど優れた性能を発揮できるといえます。
また、クルマが路面をきちんととらえて、十分に安定した走行を可能とする「操縦安定性能」も違いが出る部分。
高いタイヤのほうが、ヨーモーメントから発生する「ふらつき」などが低減されます。
これらの点において、安いタイヤと高いタイヤには差があるのですが、逆に差がない部分はあるのでしょうか。
タイヤ大手のダンロップに聞いたところ、「安いタイヤと高いタイヤとでは、ライフ性能(タイヤ寿命)に差はなく、どちらも安心して装着していただけます」とのことでした。
「タイヤの価格」なぜ“ピンキリ”? タイヤの「安い・高い」で何が違う? 安いタイヤが適したクルマとは? - くるまのニュース
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