
日米通算4367安打のイチロー氏(50=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が16、17日の両日、沖縄・宮古島の宮古高校で硬式野球部員に指導を行った。
同氏の野球部訪問は20年の智弁和歌山から始まり、通算8校目。今年は11月の旭川東(北海道)に続いて2校目。
ぜいたくな時間だった。世界の安打製造機は打撃の極意も「レベルの高い話」と惜しみなく伝えた。
初日から打撃に関する質問が相次いだ。2日目のフリー打撃実践では23本の柵越え。最後は推定130メートルで締め、選手たちはあんぐり。打撃に関する質問と返答は以下の通り。
◆狙い
「ボールの下、3分の1を狙っている」
◆構え
「手は動かさない。下半身が動くから割り(体のねじれ)ができる。僕は気持ちのいいところで構えている。6~7割ぐらいの緩さ」
◆ミートポイント
「体の中で捉えているイメージ。体から外れたところで捉えるとつかまえられない」
◆下半身の使い方
「手を出してほしくない。手は勝手に出てくる。左膝を右膝に近づけるイメージ。体を回す意識もない。回さないつもりが回っている。僕は高校時代はその感覚はなかった。レベルの高い話をしている」
◆内角を打つには
「バットが内から回る方がいい。大きなボールが飛んでくることをイメージして、その内側を見ようとしたらバットは内から出る。肘は体の近くを通す。肘を体に近くすれば遠回りはしない。近くを通ったままならずっと力を伝えられる」
◆スイングをボールのラインに入れるには
「アベレージバッターはポイントで捉えるのではなく、線で入って確率を上げる。僕も線で入るタイプ。僕がポイントで捉えようとすると手を使ってしまう。とにかくグリップを最後まで残したいから、股関節を投手に入れてから、打つ体勢を整えている。上半身はできるだけ使いたくない。下半身でコントロールする。ベースになるのはスクワットの形」
◆体が突っ込まないために
「体は前にいってほしいぐらい。顔の位置が残っていればいい」
イチロー氏「手は出してほしくない。レベルの高い話です」高校生に惜しみなく打撃極意を伝授 - ニッカンスポーツ
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