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Wednesday, February 21, 2024

全国3位!ナゼ高い、北海道の物価 東京、神奈川に次ぐ水準に<宇野沢編集委員が読み解く>:北海道新聞デジタル - 北海道新聞

 全国的に物価の上昇が続いています。消費者向けのモノやサービスの価格の変動を示す、2023年の消費者物価指数は基準年の2020年に比べて全体で5・6%上昇しました。(経済部編集委員 宇野沢晋一郎)

 うのざわ・しんいちろう 東京都青梅市出身。日本経済新聞社で日銀やエネルギーなどを担当後、ニューズピックス副編集長を経て、2018年に入社。経済部、倶知安支局長、デジタル報道チームを担当し、2023年7月から現職。

 ここまでは、多くのニュースで触れられています。ただ、北海道の物価の上昇率が全国平均を大きく上回っていることをご存じですか?

 北海道の20年比の消費者物価の上昇率は6・9%と全国平均より1ポイント以上も高くなっています。全国10の地方区分の中で、最も高い上がり幅でした。

 全国と比べて、何がそれほどまでに上昇しているのでしょうか。内訳を見てみると北海道に住んでいらっしゃるみなさんの生活感覚と一致する部分が多いのではないでしょうか。

 食品、とくに生鮮品の価格の上昇率が全国平均より目立って高くなっていました。

 上昇率だけではありません。実際の物価を他の地域と比較してみても、北海道は全国でも有数の「高い地域」になっています。

 地域ごとの物価差をみるために、総務省が発表している「消費者物価地域差指数」という指標で見てみます。

 直近のデータが発表されているのは2022年の数字ですが、北海道の消費者物価は東京都、神奈川県に次ぐ全国3位の高い水準になっていました。

 さらに、都市部と地方部の差が固定化している家賃を除いた指標だと、北海道と東京、神奈川との差はぐぐっと縮まります。

 首都圏の東京、神奈川は店舗の家賃が高いほか、最低賃金も他の地域より割高です。食料以上に、教育や「教養娯楽」などが全国より割高で、総合の水準を引き上げている面もあります。

 私は2015年4月、かつて勤めていた新聞社の記者として東京から転勤し、初めて札幌市に住みました。そのとき、送り出した上司からこんな言葉をかけられたことを記憶しています。

 「北海道は生活コストが安いから、楽しんでこいよ♪」

 当時、札幌のスーパーは東京と比べると食料品が割安に販売されていました。おいしい食材が安く手に入り、とても暮らしやすいまちだなと感じた覚えがあります。しかし、最近は当時感じた「生活コストの安さ」をどうも感じられなくなってきているようにも思います。

 先ほどの「消費者物価地域差指数」を2013年から10年間の推移で見てみました。

 この指標では、全国平均の100に対する、北海道の物価の相対的な高さ(安さ)がわかります。2016年くらいまで、全国平均以下だった消費者物価がその後に上昇。2020年以降、上がり方がさらに急になってきていることが分かります。

 先日、首都圏に出張したとき、宿泊していた川崎市の駅前にあるスーパーAの店頭をのぞいてみました。

川崎市内のスーパーの店頭。キャベツ半玉が税抜き59円で販売されていた(2月6日)

川崎市内のスーパーの店頭。キャベツ半玉が税抜き59円で販売されていた(2月6日)

 道内ではなかなか100円を切らないキャベツ半玉を税抜き59円で売っています。隣で売っていたキャベツ1玉でも98円。税抜きながら100円を下回っていました。

 え、北海道では冬の生鮮野菜は高くてもしょうがないですって? 本当にそうですか? 北海道の物価がなぜ割高になってきているのか。流通関係者に聞き取りをしてみると、想像した以上に、根深い要因があることが見えてきました。

■「物流コスト上昇」だけでは、説明が付かない!

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