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Thursday, May 30, 2024

円安直撃! 「恐ろしく高い」NY。どうせなら楽しんで使おう - 朝日新聞デジタル

ニューヨーク在住8年目の、久保純子さん。家族や友人との時間、街で見かけたモノ・コト、感じたことなど、日々の暮らしを通して久保さんが見つめた「いまのニューヨーク」をつづります。

「日本よりNYの方が安いものはありますか?」

先日とあるインタビューで聞かれ、私は即答した。「ありません!」

円安直撃! 「恐ろしく高い」NY。どうせなら楽しんで使おう
トマトは安定の5ドル前後、卵は5ドルのものから10ドルのものまで(値段に印をつけました)。一個一個有り難く、味わっていただきます

そうなんです。為替レートが1ドル156円(5月28日現在)の今、恐ろしくすべてのものが高い。ごく普通の卵12個パックは5ドル(約780円)以上、ミニトマト1パックは5ドル前後。日本でも雨や寒暖差でキャベツが800円と高騰しているというニュースを見聞きしたばかりだが、そんなキャベツは日常的に1玉5ドルだ。

円安直撃! 「恐ろしく高い」NY。どうせなら楽しんで使おう
フルーツももれなくよいお値段で、イチゴも、ブドウも、ピーチも驚くほどの価格にもかかわらず、日本の方が断然甘くておいしい。辛うじて毎日食べられるフルーツは、バナナの一束3ドル(約470円)くらいだろうか?(それでも高いけど)

では、アメリカのお肉は安いのでは?と思われるかもしれませんが、いえいえ、豚肉ミンチは1パック8ドル(約1200円)で、アメリカンビーフのリブアイステーキは、1枚25ドル(約3900円)ほど。とてもではないけれど、ステーキなどは誕生日などのお祝いごとでない限り、家では食べない。外では到底食べられない。レストランでは、さらに18%から25%のチップに税金も加算されるので、家族で外食しようと思うと、相当な出費になってしまうのだ。

円安直撃! 「恐ろしく高い」NY。どうせなら楽しんで使おう
「世界で最も裕福な都市ランキング」(ヘンリー・アンド・パートナーズ調べ)によると、ニューヨークには資産100万ドル超(約1億5000万円)の富裕層が約35万人いて、10年前より48%増加したそうです。マンハッタンには、新しい高層ビルが次々とお目見えしています。エンパイアステートビルに迫る高さのアパートもいっぱい

日常品ももれなく高くて、トイレットペーパーは、スーパーや薬局よりは少し安いアマゾンでオーダー。それでも6ロールで8ドル(約1200円)。ボディーソープも10ドル(約1600円)で、値段を見て卒倒しそうになる。食べ物も、日用品も、家賃も、すべて感覚的に日本の3倍と言っていいだろう。

円安直撃! 「恐ろしく高い」NY。どうせなら楽しんで使おう
さらにニューヨーク市の観光滞在費も世界一(旅行会社ラスティック・パスウェイズ調べ)で、平均宿泊料金は、一泊当たり687(約10万7000円)ドルとのことだ。ちなみに東京は、338ドル(約5万2000円)。ジョン・F・ケネディ国際空港からの電車のアクセスが便利になったグランドセントラル駅も観光客で大にぎわいです

こんな風に頭の中でなんでも円換算してしまうので、スーパーに行くたびにため息が出てしまう。そうは言っても、人間、食べなくては生きていけない。落ち込んでもいられない。

ニューヨーカーの避暑地でイチゴ狩り

どうせ大枚をはたくなら、楽しみながら使おう。スーパーに並んでいるイチゴは1パック8ドルほど。それならば、イチゴを摘みに行ったらどうだろう? これからの季節、NY近郊では、イチゴ狩りが旬を迎える。

円安直撃! 「恐ろしく高い」NY。どうせなら楽しんで使おう
大小さまざまなイチゴを一つ一つ吟味しながら、とっておきの一粒を探します

マンハッタンから車で2時間ほど真東へ走ると、ニューヨーカーの避暑地ハンプトンズに到着する。ハンプトンズは、以前リンゴ狩りをしたロングアイランドの東端にあり、細長い形状で周りを海で囲まれている。夏場は、海水浴に、ワイナリー、フルーツ狩りを楽しめる、伊豆と軽井沢が一緒になったような人気のスポットだ。

円安直撃! 「恐ろしく高い」NY。どうせなら楽しんで使おう
甘さは日本のイチゴにかないませんが、新鮮さは負けていません

ここに、お目当てのストロベリーファームがある。日本でイチゴ狩りというと、ビニールハウスでお行儀よく栽培されているイチゴに、練乳をつけて、食べながら摘んでいくというイメージだが、こちらは屋外に、サツマイモのように、数列に渡ってワイルドにイチゴが植えられている。色も形も大小様々で、地面に這(は)うように栽培されているので、一つ一つ吟味しながら、最高の一粒を摘む。

円安直撃! 「恐ろしく高い」NY。どうせなら楽しんで使おう
一見、見渡す限りの野原ですが、中にしっかりイチゴが隠れています

日本のイチゴよりも酸っぱいが、新鮮さは負けていない。ひとパック詰め放題で6ドル(約940円)は、お得感がある。アウトドアを楽しみながら、お財布にも優しいイチゴ狩りは、恒例行事になりそうだ。

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