2022年07月04日14時44分
ヤクルトの主砲、村上宗隆内野手が本塁打を量産している。今季77試合を消化した時点で、2位に9本差をつける29本。日本選手では2002年の松井秀喜(巨人)以来となる50本をうかがうペースだ。
村上攻略を困難にしているのが死角の少なさ。5月6日の巨人戦では、堀田の内角低めの直球を捉えバックスクリーンへ満塁弾を放った。敵も味方も驚かせたのが6月10日のソフトバンク戦。千賀の内角低めを突いた速球を、引っ張らず左越えにソロ本塁打を運んだ。
膝元に来る球を逆方向のスタンドに運ぶ技術は、杉村打撃コーチが「他の選手にはない」と絶賛する。広角に打てる打者はいても、このような打法でボールに十分なパワーを乗せるのは容易ではない。「(バットの)ヘッドを返さないでセンターに押し込むという表現になる。ヘッドを返してしまうとゴロになる」と村上の妙技を説明した。
昨季の本塁打王は研究熱心でもある。今季は先端をくりぬいたバットを使ってみたり、持ち方や打撃フォームを修正したり。守備改善のために本職の三塁以外に遊撃の練習もする。「一日一日反省して復習して、何が良くて何が悪いかを考える作業」。毎日が進化の糧となっている。
78打点もトップ。打率3割7厘は6位につける。打撃3部門でトップになる三冠王は04年の松中信彦(ダイエー)が最後で、22歳の村上が達成すれば史上最年少の快挙だ。早くもマジックを点灯させたヤクルト。若き4番のバットからも目が離せない。
シーズン50本うかがう村上 コーチ絶賛の高い技術―プロ野球・ヤクルト - 時事通信ニュース
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