
「最後のフロンティア」とも呼ばれてきたアフリカの潜在力が高まっている。金融とITを融合させたフィンテックなど、デジタル分野での発展も著しいアフリカの成長をどう支えるのか。コロナ禍や食料危機といった課題にも直面する中、27、28日には日本が主導する第8回アフリカ開発会議(TICAD8)がチュニジアで開かれる。
スマホで簡単送金「生活一変」
ケニアの首都ナイロビ郊外にある小さな医薬品販売店で4日、レストラン経営者のレシャン・ンチョコさん(32)が現金3500ケニアシリング(約3960円)を店員に手渡した。地方に暮らす親族に現金を送金するためだ。
店員がンチョコさんの携帯電話番号にひもづけられたモバイル送金サービス「M―PESA(エムペサ)」のアカウントに入金。ンチョコさんはその場でスマートフォンを操作すると、ほんの数分で親族宛ての送金が済んだ。
「エムペサは生活を一変させた。新型コロナウイルスによるロックダウン中も、支払いや送金が瞬時にできた」
ンチョコさんは朝日新聞助手の取材に、便利さを強調した。
この店は医薬品の販売のかたわら、エムペサの代理店業も行っている。利用者から現金を受け取ってアカウントへの入金や送金をしたり、逆に利用者のアカウントから現金を引き出して渡したりもする。まるで銀行のATMのような役割をしている。
エムペサが誕生したのは20…
アフリカで相次ぐ「カエル跳び」現象 高い潜在力、援助から投資へ - 朝日新聞デジタル
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