東京株式市場でTOPIXは前日終値近くで方向感の乏しい値動き。米供給管理協会(ISM)非製造業総合景況指数が予想外に改善し、景況感が改善。電機や自動車など輸出関連に買いが入り、海運株も高い。半面、国際原油相場が下落し、鉱業や商社など資源関連は安い。銀行や証券などの金融株が軟調で、減益決算を前日に発表した 野村ホールディングスの下げが目立つ。
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市場関係者の見方
JPモルガン・アセットマネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジスト
- 良好な米ISM非製造業の結果を受けて米景気懸念が緩和された。同価格指数が大きく低下し、インフレ観測が和らいだ
- 外国為替の円安に加え、台湾を巡る中国の動きへの不安が後退していることも好材料
- 5日発表の雇用統計の結果で雇用者数の伸び幅が適度に縮小し、平均時給も落ち着けば楽観的な見方がもう一段強まる可能性がある
野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジスト
- ISM景況指数は製造業が悪かった一方で非製造業は改善し、ひと安心できる結果だ。米国では新型コロナ影響からの経済正常化が思った通りに進んでいる
- 企業業績は開示前に投資家が想定していた目線は日米ともに低かったが、実際の決算発表を見るとそれほど悪くはない
- ただ、米国は政策金利の引き上げで景気が今後スローダウンし、10-12月期から1、2四半期ほどは景気が後退すると見込まれる。業績予想の下方修正がすう勢的に止まるのはもう少し先になりそうだ
東証33業種
上昇率上位 | 海運、非鉄金属、電機、ゴム製品 |
下落率上位 | 鉱業、その他金融、保険、鉄鋼 |
背景
- 米ISM非製造業景況指数、7月は 予想外に上昇-3カ月ぶり高水準
- モデルナ、30億ドルの 自社株買い計画-コロナワクチン市場は新局面に
- ドル・円相場は1ドル=133円台後半で推移、前日の日本株終値時点は133円23銭
日本株は輸出関連高い、資源関連や金融は下落-TOPIX方向感欠く - ブルームバーグ
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