神戸市内の障害福祉サービス事業所がデザイナーらのアドバイスを受けながら開発した商品が販売されている。新型コロナウイルス禍でPRするイベントが減る中、機能性に優れたかばんやこだわりの紙を使ったノートなど、各事業所の得意分野を生かしたアイテムがそろった。(名倉あかり)
障害者が手がける商品の魅力を向上させようと、市は毎年専門家と商品開発に取り組む事業所に最大50万円を補助。2021年度は3カ所の事業所が選定され、販売までたどり着いた。商品は各事業所で購入できるほか、「御影倶楽部」はオンラインショップでも取り扱う。
「個性の作業所七つの海」(長田区松野通1TEL078・643・0557)は刺しゅうデザイナーと協力し、「欲しいものを作る」をコンセプトに日常使いを想定した手提げかばんを開発した。
日本酒を搾る際に使う丈夫な生地を使い、オリーブ、ブラック、レッドの3色展開。ファスナーポケットやマグネットボタンを付けるなど、機能性を高めたという。かばんは縦27センチ、横40センチ、マチ12センチで5800円。
ストラップ部分にネクタイを取り入れ、A5サイズの肩掛けかばんを作ったのは「作業所巣立ち」(西区池上4TEL078・995・8164)。姫路産の本革を使用して、男女の区別なく使えるデザインにこだわった。5色を用意し、思い出のネクタイを持ち込んでかばんにしてもらうこともできるという。9800円。
御影倶楽部(東灘区御影本町3TEL078・843・0567)は白鶴酒造の酒パックの再生紙を利用者が手縫いした「わたしのことばノート」を発売。担当者は「分厚い画用紙のような質感でにじみやすく、版画やクレヨンなどと相性が良い」と紹介する。
ノートは14ページで、A5判は900円、A6判は700円。花や香辛料など好きな材料をすき込み、オーダーメードノートを作ることもできる。料金は要相談。
機能性高いかばん、再生紙でノート…障害者らが開発 デザイナーが協力、得意分野生かしこだわりの商品に - 神戸新聞NEXT
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