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Thursday, October 6, 2022

魚が日本で近年「出回らない、高い」残念な理由 - 東洋経済オンライン

庶民の手に届きにくくなったメロ(写真:SORA/PIXTA)

かつては「銀ムツ」の名前で流通し、庶民的な値段で出回っていたメロ。が、年間輸入量は2012年の2382トンから、昨年はわずか207トンと10分の1未満に急減した。輸入量が減少しているのはメロだけではない。日本人になじみの深いマグロやサケ・マスも減っている。それにつれて価格も上昇。日本人はお手ごろ価格で魚を求めにくくなっているのだ。いったい何が起きているのだろうか。

まずメロの状況を見ていこう。メロは南極近辺の寒い深海(水深1200-1800メートル)に棲む。寿命は40~50年で、大きいものは体長150センチを超え、体重100キロ超になる。白身で脂の乗りが良く、焼いても煮てもおいしい魚である。

こんな魚をアジアの隣人が黙って見逃すはずがない。中国は所得水準、生活水準が上がっていく中で、メロ買いの強力なライバルとなった。そこへ香港、アメリカも加わってくる。取引値はあっというまに暴騰。違法漁業も相次いだ。1990年代は1キロ3ドル前後だったのが、輸出国・オーストラリアからのレポートでは2008年時点で1キロ35ドルまで跳ね上がっていた。その後も高値が続いている。

高値でも仕入れる中国

そんな高値でも中国の業者は平気で仕入れていく。ここ20年ほどで中国国内の水産物消費量が急激に増えているからだ。「水産白書」によると、中国の食用魚介類の年間供給量は1970年の313万トンから2017年には5519万トンへと、およそ半世紀で17.6倍になった。日本は逆に636万トンから582万トンへと減少している。つまり、5年前の時点で中国の供給量は日本の10倍近くに達しているのだ。巨大な胃袋の前には対抗しようがない。

日本の水産関係者が、中国の内陸部にある四川省成都を訪れた際、量販店の鮮魚売り場にメロがたくさん陳列されているのを見て仰天したというエピソードがある。一方、日本ではスーパーや料理店からメロが姿を消して久しい。ネット通販で見かけることはあるが、その値段に言葉を失ってしまう。

厚切り 銀むつ メロ 西京漬け2枚 4500円

もはや庶民には手が出ない超高級魚となってしまった。

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