発がん性が疑われる有機フッ素化合物PFOS(ピーフォス)をめぐって、沖縄県内6市町村の住民387人の血中濃度を調べたところ、全国平均を上回る高い値が出た、と市民団体が15日発表した。PFOSは沖縄の米軍基地周辺の河川などで高濃度で検出されており、懸念されてきた人体への影響に関わる本格的な調査は初めて。
団体から調査分析を依頼された京大の原田浩二准教授(環境衛生学)は「健康被害の有無を即座に判断できるものではないが、高い値で、広範囲で詳細な実態調査の必要性を示す結果」と指摘する。汚染源と疑われる基地内の立ち入り調査は、日米地位協定で必要とされる米側の同意が得られず、実現していない。
検査は今年6~7月、嘉手納町や北谷町、宜野湾市など6市町村の計7地区で実施し、18~95歳の男女が採血に応じた。対象は、米軍基地周辺の河川を取水源とした浄水場から給水を受ける地区などを選んだ。
団体によると、7地区それぞ…
PFOS血中濃度、沖縄の6市町村で高い値 市民団体が初の本格調査:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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