クレディ・スイス・グループは米社債市場で新年の投資適格級債起債ラッシュに加わり、37億5000万ドル(約5000億円)を調達した。
2年債と5年債の2本立てで、米国債に対する上乗せ利回りはいずれも370ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。事情に詳しい関係者が明らかにした。投資適格級のリスクプレミアムとしては極めて高い。
例えば、オランダの銀行ラボバンクが起債した2年債のスプレッドは65bpだった。
事情に詳しい別の関係者によると、クレディ・スイスのロンドン部門は5億ポンド(約800億円)規模を起債。年限は3年強で、英国のベンチマークに対して425bpの上乗せとなった。当初提案の435bpより縮小したが、ドル建て債と同様の高いプレミアムを支払うことになる。
クレディ・スイスは昨年11月、投資銀行事業の縮小を含む大規模な事業再編の中で20億ドルを 起債した際、9%超の金利を余儀なくされた。額面発行だったこの社債は現在、額面1ドルに対し104.7セントで取引されている。トレースの債券取引データが示した。
ブルームバーグ・インテリジェンスのストラテジスト、ヨルーン・ユリウス氏は、クレディ・スイスの「信用力はここ数年にさまざまなリスク管理失敗で打撃を受けた」と指摘した。
2023年最初の営業日となった3日には、19の発行体が合計で約340億ドルを起債。4日は少なくとも13の高格付け企業が投資適格債発行市場で195億ドルを調達した。景気悪化でリスクプレミアムが拡大する前に資金コストを固定しようと各社が急いでいる。
原題: Credit Suisse Pays Up to Raise Billions in US, UK Bond Sales (1)(抜粋)、 Credit Suisse Raises $3.75 Billion Amid Flurry of New Bond Sales(抜粋)
(第4段落に英国での起債について追加します)
クレディ・スイス、米英で起債-高いリスクプレミアム支払い - ブルームバーグ
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