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毎年4月になると学校や会社で行われる健康診断。しばらくして戻ってきた健診結果を見ると、血圧や血糖値の欄に基準外(異常)を示す「*」マークが付いていてガッカリという中高年も多いだろう。だが、それらの項目の中には健診を受けた人の実に3分の2に「*」が付くようなものがあるのを知っているだろうか。逆に「ALT」や「AST」のように耳慣れないけれど、健診結果に注目したほうがいい項目もある。
長浜バイオ大学・永田宏教授の新刊『健診結果の読み方 気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目』(講談社+α新書)から、あまり知られていない健診の真実をお届けする。
前編記事『健康に良かれと思ったら逆効果!? 健診のメジャー項目「尿酸値」が上がりやすい人の特徴』より続きます。
尿酸値6.0~8.0で、認知症が30パーセント減
尿酸値が上がると、痛風や尿路結石のリスクが上がりますし、放置しておけば慢性腎不全に進むこともあります。
それだけでなく動脈硬化、不整脈、糖尿病などのリスクも上がることが知られています。
ですから尿酸値を適度にコントロールすることが大切なのですが、高いからといって、必ずしも悪いことばかりとは限りません。
実は尿酸値が高いと、アルツハイマー病を含む認知症のリスクが低くなることが知られているのです。
日本を含めた各国の疫学調査などから、尿酸値が6.0〜8.0のひとは、それよりも低い人と比べて、認知症が30パーセント前後も少ないことが、明らかになりつつあります。
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