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2024.03.20
毎年4月になると学校や会社で行われる健康診断。しばらくして戻ってきた健診結果を見ると、血圧や血糖値の欄に基準外(異常)を示す「*」マークが付いていてガッカリという中高年も多いだろう。だが、それらの項目の中には健診を受けた人の実に3分の2に「*」が付くようなものがあるのを知っているだろうか。逆に「ALT」や「AST」のように耳慣れないけれど、健診結果に注目したほうがいい項目もある。
長浜バイオ大学・永田宏教授の新刊『健診結果の読み方 気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目』(講談社+α新書)から、あまり知られていない健診の真実をお届けする。
【前編記事】「善玉」か「悪玉」か コレステロール値と脳梗塞・心筋梗塞の深い関係
健診結果に「総コレステロール値」の項目があるか
健診結果をよく見ると「総コレステロール値(T-chol)」という項目が入っているかもしれません。
もしそうなら、 その前か後に「LH比」という項目も入っているはずです。職場健診や特定健診の必須項目ではないため、入っていないからといって、あまり気にする必要はありません。
総コレステロール値とは、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪の3項目から計算する値で、血中コレステロールの総量とされています。 コレステロールには、HDLとLDLのほかに中性脂肪と関係しているVLDLDというものがあります。ただしHDLとLDLの量が多いため、総コレステロール値は、この2項目の合計に近い(少し大きい)数字になります。
基準値は次のようになっています。
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