◆阪神1ー1中日(26日、甲子園)
5勝目とはならなかったものの、大竹にとって自信となるマウンドとなった。今季最長タイの7回を7安打1失点。納得した表情で汗を拭った。
「粘り強く投げていくことができました」。いきなり危機を招いた。初回先頭のカリステに中前打を許したところから四球も絡んで1死満塁。ただ、石川昂は変化球でカウントを整え、最後は高め直球で空振り三振。続く福永も左飛に抑えて先制点を許さなかった。プレーボール直後のヤマ場を越えた勢いに乗り、2回は三者凡退。5回67球とテンポよくアウトを重ねた。
先発して6回4失点だった前回12日・オリックス戦(京セラ)から中13日での登板。久しぶりのマウンドは「しっくりこない」と違和感を抱いた。痛恨だったのは1点リードの6回。2死から細川に外角直球を捉えられて、右翼ポール際に同点ソロを浴びた。それでも、「引きずる感じではなかった」とすぐさま切り替え。7回2死三塁は代打・中島を二ゴロに打ち取って勝ち越しは許さなかった。
「調子のいいときに抑えられるのは当たり前。今日みたいな日に、なんだかんだ1失点の方が僕としては価値が高い」。本調子ではない中でいかに粘れるか。悪いなりに抑えられたことに手応えを深めた。
「どう試合を作るかを大事にしていきたい」と左腕。持ち味のゲームメーク能力に磨きをかけた一夜となった。(北村孝紀)
「僕としては価値が高い」阪神・大竹耕太郎が今季最長タイ7回7安打1失点に手応え:「おっ!」でつながる地元密着の ... - 西日本新聞me
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