米大統領選や企業決算、米金融政策を巡り不透明感が漂うなか、トレーダーは株式相場の調整に備える必要がある。米モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏が警戒感を示した。
ウィルソン氏は8日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「大統領選挙までに10%の調整が入る可能性は高いだろう」と述べ、7-9月(第3四半期)は「平たんではない」との見方を示した。
この日のS&P500種株価指数が上昇して取引を終了した場合、今年に入って35回目の最高値更新となる。同指数は昨年24%値上がりした後で、今年既に17%上昇している。米連邦公開市場委員会(FOMC)に対する利下げ観測や人工知能(AI)への期待が株価を押し上げている。
こうした中でウィルソン氏は「これから年末にかけて株価が上昇する可能性は非常に低い。通常よりもはるかに低いだろう」と述べ、年末の株価が現在の水準を上回る確率は20-25%と予想した。
ただ、同氏は株価下落を特に懸念しているわけではない。むしろS&P500種が年初から2桁台の上昇を見せ、現在のバリュエーションに「面白みがない」ことから、株下落で投資家に買いの機会がもたらされる可能性があるとみている。今の段階で株投資の最良の選択肢は株価指数よりも個別株だという。
原題: Morgan Stanley’s Wilson Says a 10% Correction Is ‘Highly Likely’(抜粋)
米国株に10%の調整、「可能性は高い」-モルガンSのウィルソン氏 - ブルームバーグ
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