[シドニー 17日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が17日発表した第2・四半期の賃金価格指数は、人手不足が深刻化し失業率が歴史的な低水準となる中で、約8年ぶりの高い伸びを示した。だが、市場予想には届かず、インフレ率を大きく下回った。
伸び率は前期比0.7%で、予想の0.8%に届かず。前年比では2.6%と、前四半期の2.4%から加速したが、予想の2.7%を下回った。
民間部門は前年比2.7%、公的部門は2.4%、それぞれ上昇した。
予想を下回る賃金の伸びを受け、オーストラリア準備銀行(中央銀行)による利上げペースの抑制が後押しされる可能性がある。
市場では9月の50ベーシスポイント追加利上げの予想が後退。発表後に豪ドルは0.5%下落し、0.6992米ドルとなった。
ただ、第2・四半期に賃金の伸びが加速したことは少なくとも明るい材料と言える。
6月に最低賃金の5.2%引き上げが決まり、第3・四半期にその効果が表れ始める見通しだ。
キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、マルセル・ティエリアント氏は、最低賃金引き上げによって年間の賃金の伸びは2013年以来初めて3%を超えると予想。労働市場のタイト化が続けば、23年半ばまでに3.5%に達するとの見方を示した。
豪賃金、第2四半期は8年ぶり高い伸び 予想には届かず - ロイター (Reuters Japan)
Read More
No comments:
Post a Comment