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Friday, September 30, 2022

「日本一運賃が高い」と言われた北総線、きょう初めての値下げ…初乗り190円に - 読売新聞オンライン

 北総鉄道(千葉県鎌ヶ谷市)は10月1日から、北総線(京成高砂―印旛日本医大駅間)の運賃を値下げする。千葉ニュータウン(NT)の通勤の足として1979年に小室―北初富駅間で開業して以来、「日本一運賃が高い」とも言われ、沿線住民に批判されてきた。自治体の補助金による値下げを除き、初の自主値下げとなる。(木村透)

 普通運賃は11・6%引き下げ、初乗りは210円から190円になる。通学定期は平均64・7%の大幅値下げとなる。

 北総線は、千葉NTの通勤電車として開業したが、NT開発の遅れや計画の縮小、京成高砂駅まで延伸して都心直結(91年)するまで時間がかかったことなどから、利用客が伸びなかった。線路建設の債務もあって、累積赤字が2000年3月期には447億円に膨らんだ。

 高額運賃は、赤字解消を最優先としたためだ。だが、千葉ニュータウン中央駅から日本橋駅まで1150円で、都心まで往復すると2000円以上かかり、利用客から不評だった。

 沿線自治体の首長らの値下げ要請にも長く応じなかったが、室谷正裕社長が昨年6月の株主総会で、2022年度中の累積赤字解消にめどが立ったとして、値下げの意向を表明した。

 今回の値下げについて、室谷社長は「コロナ禍で経営環境はなお厳しいが、今期も黒字の見込みで、財務体質は改善している。通学定期の大幅値下げで、若い世代の流入を促進したい」と述べている。

 住民団体「北総線の値下げを実現する会」は1999年の結成以来、運賃の値下げを求めてきた。間嶋博事務局長は「長年、声を上げ続けてきたことが実った。通学定期の大幅値下げは高く評価する」と受け止める。ただ、「普通運賃はまだ高い。さらなる値下げを実現するため、今後は親会社の京成電鉄への働きかけも強化したい」と話している。

 白井市の笠井喜久雄市長は「運賃値下げは長年の市民の願いだった。大きなチャンスととらえ、子育て世代を含むあらゆる世代が『住み続けたい』と実感できるよう、駅周辺の活性化や企業誘致など市の魅力とにぎわいを創出していく」とのコメントを出した。

 北総鉄道は、運賃値下げと合わせて、京成電鉄の子会社の千葉ニュータウン鉄道から借りている小室―印旛日本医大駅間の線路の使用契約を改定する。同区間の運賃収入全額を線路使用料として支払い、代わりに運行経費を受け取る方式から、毎年一定額を支払う定額制にした。

 開業当初、財務体質が弱かった北総鉄道のリスクを回避するための仕組みだったが、高額運賃の要因との批判を受けてきた。今後は、運賃収入が増えれば、その分は会社の収入増となる。

 同社によると、北総線の線路のうち、京成高砂―小室駅間は同社が保有している。一方、小室―印旛日本医大駅間は、線路を整備した住宅都市整備公団(現・都市基盤整備公団)から管理を引き継いだ千葉ニュータウン鉄道が保有し、京成電鉄と北総鉄道の両社が線路使用料を支払っている。室谷社長は「今後は頑張れば収入が増える。さらなる値下げや社員の給料アップの原資にもなる」と話している。

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