エンドユーザーからの問い合わせに対して、自動で回答したり対話したりできるプログラムがチャットボットだ。顧客接点の多様化や顧客体験の高度化はますます加速しており、チャットボットが欠かせない接客ツールとなっている企業も多いだろう。幅広い業界で活用できることから、用途やスキルに応じてさまざまなチャットボットツールが開発・提供されている。
では、実際に導入している企業のユーザーの満足度が高いツールはどれだろうか。IT製品のレビューサイト「ITreview」によると、満足度1位は「ChatPlus」だった。以下、2位は「AI Messenger Chatbot」、3位は「KARAKURI chatbot」、4位は「Flipdesk」と続く。
1位のChatPlusは、豊富な機能やデザインの自由度の高さなどが特長。チャットプラス社が提供する。チャットボットの挙動の設定を多くそろえるほか、Webページにタグを貼るだけですぐにチャットサポートシステムを始められる手軽さも高評価につながっている。また、全APIを開放しており、LINEなど外部のプラットフォームとシステム連携もしやすい。顧客との対話の分析・レポーティングや多言語対応の機能は特に評価が高くなっており、幅広い業種の企業で導入されている。
価格は、最も安い「ミニマム」プランで月1500円(年契約の場合、税別、以下同)。他にも、チャットボットの機能を網羅した「ビジネスライト」(月9800円)、類義語や辞書の機能を加えた「AIライト」(月5万円)などのプランがある。
レビューの総合満足度は5点満点中4.5点と高水準だ。項目別では「導入のしやすさ」が4.7点と最も評価されており、「サポート品質」(4.6点)、「使いやすさ」(4.5点)も高評価だった。
ユーザーからのコメントでは「月80件ほどの問い合わせ対応を削減できた」「サイト上で離脱する顧客をチャットボットから流入させることができた」「費用対効果が非常に高い」などといった声が挙がっている。
2位のAI Messenger Chatbotは、AI Shift社が提供している。手厚いサポート体制が強みで、導入前に顧客企業の問い合わせデータを分析し、チャットボットによる効果が出やすい領域を明確にした上で初期構築や効果予測を提供している。また、独自の運用サポート機能をそなえており、煩雑な会話データをAIで自動分析することによって、簡単に運用できるようにしている。
3位のKARAKURI chatbotは、カラクリ社が提供する、カスタマーサポート領域に特化したチャットボットサービス。シンプルで分かりやすい管理画面や導入前後の手厚いサポートが特長で、運用に慣れていない企業でも効果を得やすいようにしている。また、CRMやFAQとの連携によって業務を効率化したり、有人チャットへのスムーズな切り替えによって顧客満足度を高めたりと、多方面で業務をサポートする。
このランキングは、ITreviewの「チャットボットツール」カテゴリーで30件以上のレビューを獲得しているサービスの中から、満足度順に集計して作成した。(2023年1月23日時点)
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