首都圏の新築マンション市場の熱狂が続いている。そこで国土交通省が3月に発表した地価公示(2023年1月時点)を基に、東京都で「住宅地」に分類されている約1700の中から、地価の高い地点「上位500」をランキングした。
国土交通省の「標準地・基準地検索システム」で公表されている各地点の鑑定評価書から、上位のエリアの特性を見ていこう(※鑑定書には地番や住居表示があるが、本稿は最寄り駅で表記)。
地価の上位100地点のうち、上昇率1位は荒川区
首位の溜池山王(港区)は、512万円(1平方メートル当たり)。鑑定書には、「富裕層等による高級マンションの需要は依然旺盛」とある。一方で、「先行的に買われてきた当該地域の素地価格は既に高く、建築費高騰や金利上昇懸念もあって上昇率は鈍化している」と記載されている。
2位の四ツ谷(千代田区)は、同428万円。「番町、麹町エリアはブランド力があり、コロナ禍においても富裕層を中心にマンション需要は根強いが、大規模住宅地の供給は限定的であり、地価は堅調に推移している」とある。マンション用地については、「標準的画地の規模を前提とすれば95億~100億円程度」となっている。
上位100地点のうち、前年比の上昇率が最も高いのは92位の三ノ輪(荒川区)で前年比7.7%の上昇(東京都「住宅地」の地価上昇率ランキングでは3位に入った)。今回の鑑定評価書によれば、「コロナ禍による停滞感も感染抑制と経済活動とを両立するマインドの定着に伴い解消しつつあり、マンション素地としての潜在的な需要は底堅い」とある。
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【ランキング】東京都「地価が高い住宅地」TOP500 - 東洋経済オンライン
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