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Friday, July 14, 2023

大成建設、ずさんな施工計画の高い代償 - ITpro

ニュース 時事

世田谷区本庁舎で2度目の工期延長、区は賠償請求を検討

小山 航

日経クロステック/日経アーキテクチュア

全1194文字

 東京都世田谷区の本庁舎建て替え工事で、施工者の大成建設が発注者の世田谷区に最大6カ月の工期延長を申し入れた件で、遅延の原因が明らかになった。同社は6月9日に区に提出した報告書で、工程上のクリティカルパスとなるバルコニー躯体工事が、先行する1階外周部躯体の完成の遅れや施工計画の不備などで大幅に遅れることを説明した。

 総事業費約450億円を投じる建て替え工事は、3期に分割して進める計画。工事が遅れているのは、地下2階・地上10階建て、延べ面積約3万6400m2の東棟のうち、1期工事で建設する南側部分(以下、東1期棟)だ。東棟は鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造で免震構造を採用している〔写真1〕。

〔写真1〕工事が遅れている東1期棟

〔写真1〕工事が遅れている東1期棟

建設中の東1期棟の北側。設計は佐藤総合計画(東京都墨田区)が、工事監理は同社と世田谷区が担当している。2021年7月に着工した。23年6月1日撮影(写真:日経アーキテクチュア)

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 東1期棟では2022年12月時点で2カ月の遅延が生じ、大成建設の申し入れで当初予定の23年7月末から同年9月末に工期を延長していた。その後、同社が外装・外構工事なども含めて工程を再検証した結果、さらに最大6カ月の遅延が生じると判明。5月24日、工期の再延長を区に申し入れた〔図1〕。

〔図1〕完成予定は2024年3月末にずれ込んだ

〔図1〕完成予定は2024年3月末にずれ込んだ

図の上段は当初工程。中段は、2カ月延長した2022年12月以降の工程。下段は最大6カ月の工期延長を見込んだ23年5月以降の工程。バルコニー躯体工事や外装・外構工事が遅れる他、東京都の仮使用検査など、検査に関しても当初予定より1.5カ月遅れる見通しだ(資料:世田谷区の資料を基に日経アーキテクチュアが作成)

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