世田谷区本庁舎で2度目の工期延長、区は賠償請求を検討
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東京都世田谷区の本庁舎建て替え工事で、施工者の大成建設が発注者の世田谷区に最大6カ月の工期延長を申し入れた件で、遅延の原因が明らかになった。同社は6月9日に区に提出した報告書で、工程上のクリティカルパスとなるバルコニー躯体工事が、先行する1階外周部躯体の完成の遅れや施工計画の不備などで大幅に遅れることを説明した。
総事業費約450億円を投じる建て替え工事は、3期に分割して進める計画。工事が遅れているのは、地下2階・地上10階建て、延べ面積約3万6400m2の東棟のうち、1期工事で建設する南側部分(以下、東1期棟)だ。東棟は鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造で免震構造を採用している〔写真1〕。
東1期棟では2022年12月時点で2カ月の遅延が生じ、大成建設の申し入れで当初予定の23年7月末から同年9月末に工期を延長していた。その後、同社が外装・外構工事なども含めて工程を再検証した結果、さらに最大6カ月の遅延が生じると判明。5月24日、工期の再延長を区に申し入れた〔図1〕。
大成建設、ずさんな施工計画の高い代償 - ITpro
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