東京株式相場は続伸。TOPIXと日経平均株価が5営業日連続で上昇したのは3月9日以来。業績開示の相次ぐ小売株が高く、増益決算を発表したイオンやエービーシー・マートの株高が目立った。朝方は、景気減速への警戒姿勢を示した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を嫌気した売りが出たものの、米株価指数先物が時間外取引で上昇したため日本株も持ち直す動きになった。不動産や倉庫・運輸、陸運といった内需株中心に買いが入った。
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市場関係者の見方
大和証券の壁谷洋和チーフグローバルストラテジスト
- 内需関連銘柄に買いが入り、小売株は前日発表の企業決算を受けて堅調だった
- 取引序盤は米国株の下落を嫌気した売りが先行。セクター別騰落率を見ても、輸送用機器など外需銘柄が軟調だった
- 相場が切り返した背景に大きな材料があるわけではないが、海外投資家が日本株に対して、証券取引所の上場企業への取り組みや賃上げなどを手掛かりに見直す動きになっているのかもしれない
東洋証券の大塚竜太ストラテジスト
- 短期投資家中心に先物買いが入った印象だ。米国家経済会議(NEC)のブレイナード委員長が金融システムは安定しているとの見方を示したことなどが背景
- 海外投資家が日本株を2兆円以上買い越したと財務省が発表したことも、日本株を評価する動きを強めて国内投資家の買いを誘ったのだろう
- バフェット氏の日本株投資報道も引き続き意識され、日本株を見直す動きが全般にあるのではないか
東証33業種
上昇率上位 | 医薬品、小売、倉庫・運輸、その他金融 |
下落率上位 | 鉄鋼、空運、証券・商品先物、その他製品 |
背景
日本株は5日続伸、増益決算の小売り高い-不動産など内需銘柄に買い - ブルームバーグ
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