多くの企業にとって、重要な業務である人事評価。明確な基準を示し、公平感や納得感のある評価制度を整備することは、社員のモチベーションを維持・向上するために欠かせない。だが、人を評価することは難しい側面もあり、苦慮している人事担当者も多いだろう。そのような課題の解決をサポートするのが、人事評価・OKRツールだ。
OKRは「Objectives and Key Results(目標と主要な成果)」の略。組織の目標とそれを実現するための成果を設定し、チームや個人が向かうべき方向を明確にする目標管理方法で、米国企業を中心に導入されている。
人事評価・OKRツールにおいて、ユーザー満足度が高いサービスはどれだろうか。IT製品のレビューサイト「ITreview」によると、満足度1位は同スコアで3サービスが並んだ。「タレントパレット」「HRBrain」「あしたのクラウドHR」だ。レビューの総合満足度は、それぞれ5.0点満点中3.9点だった。
タレントパレットは、プラスアルファ・コンサルティングが提供するタレントマネジメントシステム。人事評価の機能では、OKRやMBO、360度評価など、さまざまな評価方法に対応しているため、企業や職種ごとに異なる制度を容易にシステムに反映できる。評価フローの作成などを効率化できることに加え、チーム全体の評価結果を一目で把握できることから、複雑になりがちな“評価の調整”もやりやすくしている。
満足度では、「機能への満足度」「サポート品質」のスコアが4.0点と高かった。ユーザーからは「自己評価や目標の内容を部下一覧で表示できたり、見たい情報を自由に呼び出したり並べ替えたりできるので、相対評価するときにとてもやりやすい」といった声が上がっている。
HRBrainは、シンプルなUIとUX、充実したサポート体制などを強みとするタレントマネジメントシステム。人事評価の業務においても、人事担当者や従業員の作業工数を削減し、効率化を図れる。また、蓄積した人材データを活用することで、部署や上司ごとの傾向を参考にした評価の調整ができるほか、離職防止や人材発掘などにつながる分析も可能だ。
項目別の満足度は、「サポート品質」の評価が4.3点と特に高く、「導入のしやすさ」も4.2点と高評価だった。ユーザーからは「全て自社の仕組みに合わせて設計可能。これによって、評価作業が効率化され、適切な人事評価、モチベーションアップにつながる」などといったコメントが寄せられている。
あしたのクラウドHRは、あしたのチームが提供する人事評価支援サービス。多様な人事評価制度に対応するカスタマイズ性の高さや、データ集計やワークフロー管理の自動化による業務負担軽減などが特長だ。さらに、評価制度の構築支援や運用支援も行っており、人事評価のプロによるサポート体制を充実させている。
項目別の満足度は、「導入のしやすさ」の評価が4.3点と特に高かった。「サポート品質」「管理のしやすさ」も高評価を得ている。ユーザーからは「以前は社員の目標設定後の活動内容が曖昧なところがあったが、システム導入後、活動内容と評価基準が明確になった」などのコメントがあった。
このランキングは、ITreviewの「人事評価・OKR」カテゴリーで30件以上のレビューを獲得しているサービスの中から、満足度順に集計して作成した。(2023年4月7日時点)
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